快挙!取手シニアがジャイアンツカップ優勝(ジャイアンツカップに出場することの難しさを解説します)

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中学野球

こんばんは、ぐっちーです。

取手シニアがジャイアンツカップで優勝しました。

硬式野球チームの最高峰を決める大会で優勝してしまうなんて、本当に今年は取手シニア歴代最強世代でした。

ジャイアンツカップとは何?

そもそもジャイアンツカップといっても何のことなのかよく分からない人がほとんどだと思います。

僕の周りでもジャイアンツカップのことを理解していない人がたくさんいましたので解説しますね。

日本の中学野球には以下のような団体があります。

  1. 日本リトル野球協会(リトル シニア)
    • 設立1972年
    • 2022年時点で561チーム
    • 全国に7連盟あり関東に強豪が多い
    • 2021年からは公式戦に1クラブから2チームエントリーできるようになった
  2. 日本少年野球連盟(ボーイズ)
    • 設立1970年
    • 2022年時点で610チーム
    • 大阪に本部があり、西日本にチームが多い。
    • 2012年にサンリーグと発展的合併
  3. 全日本少年硬式野球連盟(ヤング)
    • 近畿、中国地区中心の第三勢力
    • 本部のある兵庫県のチーム数はトップ
    • 2020年時点で180チーム
    • 全国大会は倉敷マスカットスタジアム
    • 中学3年秋まで公式戦を行う
  4. 日本ポニーベースボール協会(ポニー)
    • 1975年設立
    • 2021年時点で100チーム
    • 本部はアメリカで勝ち進むと世界大会へ
    • 年齢に合わせたダイヤモンド使用と1リーグ複数チーム編成が特徴
  5. 九州少年硬式野球協会(フレッシュ)
    • 1986年設立
    • 2022年時点で16チーム
    • 九州北部、九州東部、九州南部の3地区に分かれて活動
  6. 日本少年硬式野球連盟(ジャパン)
    • 1990年設立
    • 2013年時点で21チーム(参考文献:中学野球太郎vol.1)
    • 福岡県中心に活動
    • リーグ戦で選手は多くの経験値が積める
    • 現在は存在するのかも不明
  7. 西日本中学硬式野球連盟(レインボー)
    • 2009年8月設立
    • 2022年時点で9チーム
    • 旧・サンリーグの九州地区連盟から独立して誕生
    • 本部は福岡県にあり、佐賀県や山口県にもチームがある

ジャイアンツカップとは、上記硬式7団体のうち、競技人口の少ないジャパンとレインボーを除いた硬式野球の中学クラブチーム5団体で日本一を争う全国大会として、毎年8月に開催されているトーナメントです。

どういうチームが出場できるのか

2007年から2015年は団体ごとに出場枠を割り振っていた

ジャイアンツカップは1994年から各硬式クラブチームの交流会として発足しましたが、2007年からは日本野球連盟が公認する正式な全日本選手権となりました。

しかし、シニアやボーイズなどの割り振り数の問題、各組織での全国大会上位チームの自動出場にかかる問題、団体間でのレベル格差の問題、四国九州沖縄に付与される地域枠の問題があり出場の定義が曖昧でした。

2016年からは地位ごとの選出に移行

上記のとおり、各硬式クラブ団体に割り振られる出場枠をめぐって異論が絶えなかったため、2016年からは各地域でのガチンコのジャイアンツカップ予選が行われることとなりました。

これにより、それまでは組織の大会で勝ち上がれずに縁遠かったチームでも、ジャイアンツカップ予選を勝てばジャイアンツカップへの道が拓かれたことになりました。

茨城栃木の2県で代表1枠を争う

しかし、今度は地域での勝ち上がりということで、茨城は栃木と最終的に代表枠1つをかけて争わなくてはならなくなりました。

現在の選出方法は、まず県内の各硬式クラブ団体ごとにジャイアンツカップ予選を行います。

次に県内4団体の代表チームでトーナメントを行い、優勝と準優勝の2チームが茨城栃木代表決定戦に進みます。

最後に、茨城栃木代表決定戦で優勝(2勝)してようやくジャイアンツカップに出場できるのです。

出場すること自体が難しいジャイアンツカップ全国大会

2007年以降で茨城県の硬式野球チームが過去にジャイアンツカップに出場した回数は、優勝した今年を含めてこれまでたったの4度です。

茨城県からのジャイアンツカップ歴代出場チームと成績

過去の出場チームには、いずれもその後の高校野球で名前を残した好投手、好選手やプロ入りした選手がいます。

なお先述のとおり、2015年以前は各硬式クラブ団体の全国大会上位進出チームにジャイアンツカップ出場枠が与えられていたため、茨城栃木地域枠を勝ち取っての本戦出場は2019年と今年の取手シニアの2度のみとなります。

また、栃木には小山ボーイズや栃木下野シニア、上三川ボーイズ、佐野シニアなどの強豪チームがあります。地域枠代表決定戦は2016年からの6回(2020年は中止)で茨城が負け越していることが分かりますね。ジャイアンツカップに出場することがいかに難しいことか、お分かりいただけたのではないでしょうか。

2011年 取手シニア(初戦敗退)

全草加ボーイズ(埼玉県)  000 110 3 = 5

取手リトルシニア(茨城県) 101 011 0 = 4

〔草〕三浦、金子、坂井、渋谷、三浦-近藤 〔取〕上野、岩田、上野-石川

読売巨人軍公式サイト (giants.jp)

上野拓真君は霞ヶ浦高校に進学し1年夏から大車輪の活躍で高校野球ファンを魅了しました。その後、青山学院大を経て北海道ガスへ。今春社会人を引退し、千葉ロッテマリーンズの打撃投手を務めています。

またこの世代は慶應義塾大からソフトバンクに入った柳町達君が下級生ながらレギュラーで出場していました。

2013年 土浦霞ヶ浦ボーイズ(準決勝敗退)

1回戦【明治大学 内海・島岡ボールパーク】第一試合

土浦霞ヶ浦ボーイズ(茨城県)  011 023 0 = 7

大津北リトルシニア(滋賀県)  000 000 3 = 3

〔土〕鈴木、加藤 - 佐野  〔大〕上村、園、高橋 - 里村

本塁打:高橋(土)

準々決勝【府中市民球場】

土浦霞ヶ浦ボーイズ(茨城県)   100 004 0 = 5

えひめ西リトルシニア(愛媛県)  000 000 0 = 0

〔土〕鈴木 - 佐野  〔え〕渡辺、中野 - 山本龍

準決勝【ジャイアンツ球場】

土浦霞ヶ浦ボーイズ(茨城県)  000 000 0 = 0

糸島ボーイズ(福岡県)     000 100 X = 1

〔土〕加藤、鈴木 - 佐野  〔糸〕田浦 - 居石

読売巨人軍公式サイト (giants.jp)

鈴木昭汰君はその後常総学院でエース。法政大を経てドラフト1位で千葉ロッテ入りしています。

佐野如一君は霞ヶ浦高校から仙台大を経てオリックス・バファローズです。

とてつもないバッテリーですね。

2019年 取手シニア(2回戦敗退)

1回戦【柏の葉公園野球場】

四日市ボーイズ(三重)  000 001 0 =1

取手リトルシニア(茨城) 203 000 × =5

〔四〕小林丈、水谷 - 加藤  〔取〕成井、山田、糠谷 - 富岡

2回戦【ネッツ多摩昭島スタジアム】

取手リトルシニア(茨城)   000 000 0 =0

世田谷西リトルシニア(東京) 310 011 × =6

〔取〕成井、塚越 - 富岡  〔世〕田上 - 佐藤

読売巨人軍公式サイト (giants.jp)

成井君、富岡君は関東一に進学しました。進学先で成井君はエース格に、富岡君は中軸打者になっています。

糠谷君は中央学院に進みエースとして夏を終えました。

山田君は土浦日大に進み、この夏のエースでした。

塚越君はつくば秀英でエース左腕となりました。

この中からも将来プロ入りする選手が誕生するかもしれません。

茨城版ジャイアンツカップ

最近ではジャイアンツカップから派生して、NPB球団のお膝元の地域では同じような硬式クラブ団体の横断的なローカル大会が組まれています。

タイガースカップやライオンズカップ、千葉ロッテマリーンズカップなどNPB球団の本拠地で行われるものがそれです。

NPB球団のない茨城では、シーケルベースボールクラシックと銘打って交流トーナメントが行われていましたが、2020年からはノーブルホーム旗と名前(スポンサー)が変わって開催されています。

ただし、あくまでもローカル大会であって、新チーム中心で出場するチームもあれば、取手シニアのように全国大会を優先して本来なら圧倒的な強さを誇るチームが出場辞退する状況から、実際には茨城版ジャイアンツカップとはほど遠い内容になっています。

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