こんにちは、ぐっちーです。今日は茨城の高校野球の話題を提供します。
石岡商は部員不足も、お隣の石岡一は部員100人を超す大所帯に
茨城県石岡市にある県立・石岡商業は2014年の選手権茨城大会を最後に部員不足の影響で単独出場することができず、8年の間、大洗や神栖、那珂湊などとその時々の部員不足の高校と合同チームで出場してきました。一方、同じ市内にありお隣の石岡一は2010年に川井政平先生(現・竜ヶ崎一監督)が監督に就任し、関東大会1勝やセンバツ21世紀枠出場、県大会上位常連になるなどめきめきと力を付けて人気校となり、公立でありながら今時珍しい部員100人を超す大所帯となっていました。
低迷どころか部の存在すら危うい状態となっていた石岡商ですが、今年の春季大会に8年ぶり単独チームとして出場できました。その舞台裏には何があったのでしょうか。
水戸商で監督を務めた西川将之先生が石岡商に異動
水戸商で野沢哲朗監督(現・日立商監督)のもと部長を務めた後、2014年秋から2020年秋まで6年間監督を務め実績を残した西川将之先生が、2021年4月に石岡商に異動し部員不足の野球部監督に就任しました。異動の初年度となった2021年、西川監督は周辺の中学校や硬式クラブチームを訪問し、熱意を伝えて回りました。熱意は選手や親に伝わるのでしょう。その甲斐あって石岡商を受験してくれる野球経験者は10名を超えることになりました。その全員が無事に合格してくれたら石岡商野球部は念願の単独出場が可能になります。
1年生部員が多数入部し単独出場へ
2022年4月の新入部員は13名だったようです。現役部員と合わせて8年ぶりの単独出場が可能となりました。入部まもなく行われた春季地区大会は初戦で取手一に10対0の5回コールド負けを喫してしまいましたが、ようやく踏み出せた大きな一歩です。
西川監督の前任(実際は青山監督を間に挟みますが)で、同じく商業高校しばりがあった野沢哲朗監督は水戸商から2014年4月に日立商に異動になりました。野沢監督の就任時も当初はかなり県北地区で話題になり、軟式野球の県北選抜のメンバーがこぞって門を叩く人気校となりました。しかし、その世代が県大会で周りが驚くような結果を残すことはできず、その人気が下降していった感は否めません。ただし、日立商と石岡商で大きく異なる点があります。それは石岡商はそもそも部員が不足していたことです。それに、お隣の石岡一は部員数が多く試合に出られない選手がほとんどであることを考えると、石岡商としては同地区のこれまで石岡一を目指していた層の選手に石岡商の魅力をアピールして翻意させ、スカウティングすることは十分に現実的だと思いますので、今後の戦いぶりと入学志願者の動向に注目したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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