第106回高校野球茨城大会 鹿島学園ゾーンの展望

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2024年夏の大会

こんにちは、ぐっちーです。

6月19日に第106回全戸高校当学校野球選手権茨城大会の抽選会が行われました。

今回は第2シードである鹿島学園ゾーンの展望についてまとめていきます。

第2シード鹿島学園

秋も春も準優勝だった鹿島学園が第2シードです。

投手陣

第2シードとして常総学院に負けず劣らず平均点が高い投手陣が居並びます。

中根健太郎投手は左の本格派です。つくば学園ボーイズ時代から有名選手で県内の強豪校全てから声がかかったという逸話があります。1年時から投げても打ってももの凄い存在感を発揮していました。

投げる方に関しては高卒即プロもあるのではと期待値が高かっただけに、現状の球威は物足りないと表現できますが、それでも主戦投手として秋も春も関東大会に導いてしまう凄さです。次元が違うところにいるので大学経由でプロに行くものと思います。

東原大和投手は2年生ながらこれまた完成度が高いほれぼれする長身右腕です。最速137キロ。115キロ前後のスライダーと105キロ前後の緩い変化球があります。今後1年間は東原投手が茨城を牽引していくのではないかと思っています。

須藤仁投手は左腕で130キロくらいの球速帯です。

大窪健介投手も左腕で135キロ出るか出ないか辺り。いずれもその辺の公立ではエース級のピッチャーと言えます。

尾花高夫ピッチングコーチ招へいの好影響なのか、今年の鹿島学園の投手陣は層がかなり厚いですよ。

野手陣

こちらも4番の中根健太郎選手が長打も打率もチーム随一で打線を牽引しています。春の守谷戦では打球が速すぎて内野強襲安打になったり、タイミングがずれても粘り腰で長打になったりと手が付けられない状態でした。夏は中根選手が小林投手(常総)を打てば鹿島学園が栄冠を勝ち取る。そうでなければ常総が甲子園というシンプルな構図になろうかと思います。それだけ中根選手にかかっているということです。

そのほかに1番ショートの稲垣南月選手、3番センターの原研徳選手が足もあって長打もある。この2人が中根選手の前にチャンスメイクできるかが鍵となってくるでしょう。

キャッチャーについては軟式オール茨城出身の2年・市村優真選手とキャプテンでもある清水僚太選手を併用しています。

Bシード霞ヶ浦

Bシードは霞ヶ浦です。秋は初戦の注目カードとなった明秀日立を7対0と8回コールドで退けましたが、準々決勝で鹿島学園に1対4で敗れました。春も準々決勝でつくば秀英に1対4で敗れました。

投手陣

春に背番号1をもらっていた乾健斗投手は長身右腕でどんなボールを放るのか楽しみにしていたのですが、どこか怪我をしていたようで登板がありませんでした。

秋に続いて春も主戦登板していたのは長身左腕の2年・市村才樹投手です。手足が長く腕を思い切り振り抜くのですが、球速的には130キロに届きません。しかし、この球速帯でも回転数が多いから打ち取れています。90キロ台の緩いカーブやチェンジアップもあります。

飯田創太投手は右サイドから136キロまで出ていました。115キロ前後の横滑りするスライダーとのコンビネーションで組み立てます。

眞仲唯歩投手はもともと野手だったのですが、投げてみたところ安定感があったので投手として頭角を現すようになりました。

野手陣

下級生の頃から出続けているキャッチャーの羽成朔太郎選手がチームの中では打力が抜けた存在です。キャッチャーとしても評価が高い一方で、打つ方の負担にならないようにファーストでの起用もあります。

霞ヶ浦はキャッチャー事情がここ数年複雑で、レギュラーキャッチャーが定まっていません。今年も同じような状況です。

打線も調子を見て起用されることが多く、レギュラーが定まっていません。二桁背番号の選手でも上位で使われることがあります。

そういう中にありながらも、二遊間はショートは四條好誠選手、セカンドは森田瑞貴選手で固定されている印象です。ちなみに森田瑞貴選手は森田智貴選手(桜美林大→日立製作所)の弟さんです。

Cシード水戸商

Cシードは水戸商です。秋は3回戦で鹿島学園に2対6で敗れました。春は3回戦で常総学院に2対9と7回コールド負けしています。

投手陣

誰がエースになるか分かりませんが、右腕の青木蓮投手は2年春にチェックした際に141キロを放っていました。今春はそれを更新することはなかったようですが、ボールの質的にはチーム随一だと思います。

春の常総戦では赤城投手、鈴木陽投手、豊田投手が登板しています。

野手陣

見る機会がありませんでした。

Dシード水戸葵陵

Dシードは水戸葵陵です。秋は3回戦で霞ヶ浦に5対12で敗退。春も同じく霞ヶ浦に3回戦で1対3と敗れました。

投手陣

エースの贄田結士郎投手は右スリークからキレのあるボールを放ります。秋に見たときは最速127キロだったのですが、春は130キロに到達してました。かなりの安定感があり大崩れしないピッチャーです。僕の中では非常に評価が高いですよ。

飯田陸斗投手は左の軟投派です。春の霞ヶ浦戦では8回裏のピンチに出てきて90キロ台の鋭く大きく曲がるカーブを武器に連続三振に取っていました。目先が変わって面白い存在だと思います。

野手陣

チーム全体で小粒な感は否めません。よくバントを絡めている印象があります。

その中でも白土輝賢選手は秋に7番だったものの春は4番に上がってきています。スイングが鋭く長打力がりますね。

ノーシードの有力校

日立一は中山顕監督(53歳)が部内での体罰で5月27日から8月26日まで3カ月の謹慎となっています。

影響は少なからずあるでしょうね。

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所感

鹿島学園ゾーンはノーシードの有力校がそこまで厳しくないのでシード校が順当に勝ち上がると思いますが、水戸商は順当にいけば初戦が日立一と力の差がほとんどない厳しい戦いになりそうです。

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