試合レポート水戸一vs常磐大高(2023年9月27日)

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2023年秋の大会

こんにちは、ぐっちーです。

水戸一が21世紀枠の関東地区推薦校になりましたね。

僕はもう常磐大高に勝った時点で水戸一はセンバツに出場するものと思っていました。

水戸一のあらゆる人脈を使って根回しし、本番でも選ばれるものでしょう。

さて、もう2ヶ月半も経ってしまいましたが、やろうやろうと思っていた試合レポートを書きます。

常磐大高が絶対有利と思われたこの試合でしたが、水戸一エースの小川投手が常磐大高を長打なしの7安打に抑え、水戸一打線がほとんどなかったチャンスをものにした「THE 公立高校が強豪私立に勝つパターン」で水戸一が勝利しました。

それでは以下のとおりレポートします。

スタメン

()内は背番号です。

水戸一

  1. 遊 津田 誠宗②(6)
  2. 中 戸田 然❶(17)
  3. 右 宮川 陽充❷(9)
  4. 一 松川 航大②(3)
  5. 捕 秋田 悠人②(2)
  6. 左 小原 将義①(13)
  7. 三 園部 晴大②(5)
  8. 投 小川 永惺(ひさと)②(1)
  9. 二 大沢 凛太郎①(4)

常磐大高

  1. 遊 阿部 瑠泉②(6)
  2. 左 八本 航琉❶(18)
  3. 中 鈴木 景梁❷(8)
  4. 右 山本 孟康❷(1)
  5. 一 島村 一輝①(3)
  6. 三 塙 大輝①(5)
  7. 投 沢畑 壱心❶(10)
  8. 捕 内川 敢太②(2)
  9. 二 伊野 磨周①(4)

イニングごとの展開

1回表

センターフライ、空振り三振、センターフライで三者凡退。沢畑、上々の立ち上がり。

1回裏

一死から2番八本が死球、3番鈴木がライト前ヒットで一死一、二塁とするが、4番山本はピッチャーゴロゲッツーで無得点。

水戸一0-0常磐大高

2回表

先頭の4番松川が振り逃げで出塁するも、5番秋田はセカンドゴロゲッツーで三者凡退。

2回裏

先頭の5番島村がセンター前ヒットで出塁。1ストライク後に盗塁を企図するも二塁憤死。

6番塙は見逃し三振。

7番沢畑はライト前ヒットで出塁するも、8番内川は空振り三振。

水戸一0-0常磐大高

3回表

空振り三振、空振り三振、ショートゴロで三者凡退。

水戸一は一巡目をパーフェクトに抑えられる。

3回裏

二死から2番八本が四球で出塁するも、先ほどヒットの3番鈴木は空振り三振。

水戸一0-0常磐大高

4回表

先頭の1番津田が1ボール2ストライクからショート内野安打で出塁。水戸一は初めてのランナー。

2番戸田の初球で盗塁成功。戸田は2球目をサード前に転がすバントで一死三塁とする。

3番宮川が引っ張りファーストゴロ。バックホームするが津田の足が速かった。

フィルダースチョイスとなり水戸一が1点先制

なおも内野ゴロで二死二塁のチャンスを作るが、5番松川は空振り三振。

水戸一1-0常磐大高

4回裏

先頭の4番山本がセンター前ヒット。三振を挟んで6番塙もセンター前ヒット。

2球目にダブルスチールを成功させ一死二、三塁のチャンスを作る。

しかし、7番沢畑はファーストゴロでランナー動けず。

8番内川はスライダーを空振り三振で常磐大高は絶好機を逃す

水戸一1-0常磐大高

5回表

二死から8番小川がピッチャー強襲ヒットで出塁するも無得点。

5回裏

常磐大高は初めての三者凡退。

水戸一1-0常磐大高

6回表

回の頭からピッチャーが背番号1の山本にスイッチ。ライトに背番号9の武藤が入る。

水戸一は打順よく1番からもこの試合4度目の三者凡退。

6回裏

一死から4番山本がレフト前ヒットで出塁するも、後続は外野フライ2つ。チャンスを作れない。

水戸一1-0常磐大高

7回表

二死から6番小原がレフト前ヒットも無得点。

7回裏

先頭の代わった7番武藤が四球で出塁し、2球目に盗塁成功。無死二塁のチャンス。

8番内川はカウント2ボール2ストライクから送りバントを試みるもキャッチャーフライに倒れる。一死二塁。

9番伊野が送って二死三塁。

打者は1番の阿部。フルカウントから最後の渾身のボールは141キロを計測するも四球。場内がどよめく。

二死一、三塁とし2番八本はセンターフライに倒れ得点ならず。

水戸一1-0常磐大高

8回表

一死から常磐大高はキャッチャーを内川から辻村にスイッチ。

9番大沢が四球で出塁し盗塁。さらに2番戸田がショート内野安打で出塁し、またしても盗塁成功で二死二、三塁とするが、3番宮川は見逃し三振。

常磐大高は土浦日大戦から走られまくり。キャッチャー問題がついて回る。

8回裏

二死から5番島村、6番塙が連続四球で一、二塁とするも、7番武藤はセカンドフライに倒れ無得点。

水戸一1-0常磐大高

9回表

4番から始まるも5度目の三者凡退。

9回裏

一死から9番代打池田が四球で出塁し、1番阿部がセンター前ヒットで一死一、二塁のチャンスを作る。

2番代打田口(17)は初球をピッチャーフライ。二死一、二塁。

後がない常磐大高。

3番鈴木は見逃し三振に倒れ試合終了。

水戸一が1点差を逃げ切りシード校を撃破した。

雑感

MVPは水戸一の小川永惺投手しか考えられません。

強力常磐大高打線を6安打に抑え、6度もスコアリングポジションにランナーを置きながらもピンチを全て凌ぎきりました。

ボール球にはなりましたが7回に気迫の141キロを計測するなど9奪三振です。

その内、スリーアウト目に奪った三振が5個と、勝負所で狙って三振を獲りに来ているように見受けられました。

もう一人気になったのが1番打者で主将の津田選手です。

ハイグリップの構えが(高すぎるような気もしますが)かっこいい。そして足がめっちゃ速いです。

1点は津田選手の内野安打とスチール、ゴロゴーと、足で奪ったものです。これは相手にとって脅威でしょう。

水戸一は現3年生世代の入部が非常に少なく先細りを懸念したOB会が教育委員会を動かし、現2年生世代からは特色選抜入試を導入しました。

導入初年度の選手で21世紀枠関東推薦校となった水戸一。OB会が描いた戦略どおりになっており怖いくらいですね。

ちなみに特色選抜とは推薦入試みたいなものですが、点数の低い子が入れる訳ではありません。

試験科目を見ますと、野球の実技もあります。

僕が聞いた噂レベルでは、400点ない子でも特色で合格できるとのことでしたが、今年の入試ではそうではなかったようです。しっかりと点数を取った子でないと受かっていません。

ということで1月21日のセンバツ出場校発表が楽しみですね。

コメント

  1. たたた より:

    水戸一の特色選抜入試では野球の実技は行われませんね。
    それどころか野球における走力や肩力につながる50M走や遠投も行われていないそうです。
    県立高校のため、直接的な種目が設定できない仕組みなのでしょう。
    また学力に関しても、一般入試の合格最低点を下回る人はごくわずかで、基本的には一般入試でも合格できる学力が必要みたいです。

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