こんにちは、ぐっちーです。
今日はセンバツ甲子園の決勝戦が行われます。
Twitterで見たのですがWBCで日本が金メダルを獲った年には山梨学院大の吉田監督はセンバツで決勝に進出しているジンクスがあるそうです。
不思議なものですね。
さて、先日こんな記事を見かけました。
毎日新聞の記事
茨城県知事の定例記者会見で、知事が今話題の部活動改革について問われ、見出しのとおりの発言をしたものです。
部活時間の厳格化、懸念の声 茨城知事「私立と公立で戦っていない」 | 毎日新聞
県立高校の部活動の時間を厳格化する方針を巡って、大井川和彦・茨城県知事は29日の定例記者会見で、私立との差を懸念する声に対して「(部活は)私立と公立で戦っていない。教育の一環で勝ち負けは関係ない。不公平との理屈がよく分からない」と持論を展開した。
知事定例記者会見の動画
なんだか前後関係がよく分からないので、YouTubeで記者会見の全体を見て文字起こしをしました。
11分から23分までが部活動改革に関する質疑になっています。
知事は今回の部活動改革を推し進めた責任者ですが、会見の内容からは、改革は「拙速だった」とか、「もう少し慎重に議論すべきだった」とか、「苦しんでいる生徒がいる現場の意見に耳を傾けるべきだった」とかいう思いは一切みられません。
むしろ、その逆です。それでは文字起こしをご覧下さい。
議論のすり替えという言葉が最後の方で出てきますが、僕が前から言っているように、教員のワークライフバランスの問題を生徒の健康の問題にすり替えているのは県教委ですからね。
外部指導者問題の解決なく部活動制限の解決はありえません。
知事記者会見の文字起こし
- 公立学校については、新年度から部活動の時間の上限を設けるという県教委の部活動の改革方針が、これは猶予を認めるという決定が出されたと思うのですが、これに対する知事の所感をお聞かせいただけますか。
- (知事)3年生が卒業するまでということで、現行の対応を変えないということは、12月にその方針を県教委の方で決めて、連絡してから、一部、反対論、あるいは時間が足りないという声もあったことを踏まえれば、適切な対応、軌道修正なのではないかなと思っています。
- 新年度が来月に迫る中での急な転換、変更だとは思うのですが、これに対しては、知事は何か思うことはありますか。
- (知事)急な変更といっても、もともと方針を示したのが去年の時期であったのに対して、一部の方々がいろいろ異論を出したりとかという対応を踏まえて、柔軟に対応したということなのではないですかね。
- 急な変更ということにはならないと思いますけれども。
- 今後、部活動の対応については、知事としてはどういうふうに県教委に取り組んでいってほしいという思いがありますか。
- (知事)原則は、きちんと時間制限をかけるべきだと私も思います。というのは、あまり科学的根拠もなく、長時間の練習を行うことが本当に成果に結びついているのか。
- 一方で、子どもたちの肉体的・精神的な健康を損ねている事例、あるいは、指導に当たる教師に対する過重な労働になっていることが問題としては明確に出ていますので、それを放っておいて、今までのやり方を踏襲するべきだという議論は私は受け入れられないと思っています。
- 今回は、時間的猶予を与えるということで、3年生の最後の試合が終わるまでという対応だと思いますが、原則は私は変えるべきではないと思いますし、子どもたち、あるいは教師の健康、あるいは生活、ワーク・ライフ・バランスを守るという問題意識というのは、それはみじんも変わっていないと考えていますし、そういう対応を県教委の方でも取っていらっしゃると思いますので、それを支持したいと思います。
- 今の部活動の改革に関連して、1点、伺うのですが、一部の反発の論点として、私立学校と差ができてしまうという主張があるようなのですが、知事としては、公立学校と私学の差、何か埋めるべくやるべきこととか、何かありますか。
- (知事)私立学校と同じでなければいけないという議論がよく分からないのですけど。私立学校にどうしろこうしろと言う権限は県にはございませんので、私立というのはそれぞれの建学の精神に基づいて行っているわけですから、そこに差があるからといって、不公平だという理屈がよく分からないのですが、県立学校を預かる身として、しっかりと県立学校の生徒たちには、あるいは教師の皆さんには、よりベターな部活動というものに向かって努力してほしいということです。
- その努力というのが、長時間やればいいということではないことは、もう皆さん、明確なわけですよね。
- それを、長時間やれなくなったから問題だという論点にすり替えるのは、僕は違うと思っていまして、それはどう合理的に、短い、リーズナブルな時間の中で最大の効果を発揮するかという科学的な合理性を持った部活動をお互いに追及していくということなのではないかなと思います。
- 県教委の方でも、恐らく、私立の学校の方には、県でこういうことをやっているということは情報提供すると思いますので、それを踏まえて、私立学校の方でも対応していただくということなのかなと私は考えておりますが。
- そういった科学的な練習の質を上げれば、いわゆる私立との差も埋めて、公立は戦えると、そういう認識でいらっしゃるのでしょうか。
- (知事)別に私立と公立と戦っているわけでないでしょう。
- 子どもたちが、部活動を通して、人生を生き抜く力なり、人生の糧を得ていくための教育の一環なのですから、勝つとか負けるとか関係ないのではないかなと僕は思います。
- 勝つとか負けるとかのためにやっているというのは、それはプロではないのですから、違うと思うのですが、どうなのですかね。
- それは、選手をスカウトしてきて、優秀な選手だけ集めて、甲子園を目指すとかという一部の私立学校はいますが、そういう学校は当然強いですよね。
- それと公立が伍していかなければならないと言ったら、では、公立高校もそういう選手をスカウトしなければいけないのですかという話になりますよね。
- そこは違うと思うのですけど。僕たちの視点は教育なので、勝つか負けるかではないのですけど。それは議論のすり替えではないかと思いますが。
- 今回、新3年生の大会が終わりまで猶予があったと思うのですが、その後、予算特別委員会の議論で県教委がさらに特例措置みたいな話も出ていたと思うのですが、そうすると、上限設定はいつまで伸びるのですか。
- (知事)特例は特例ですから、上限設定は変わりません。上限設定の特例ですから。例外的措置ということです。
- あそこの説明は、要するに、猶予は、今度の3年生が試合を終わるまで、例えば、平日2時間上限ぴったりではなくて、2時間程度という今までの方針を変えずにやります。2時間程度と言いながら、3時間も4時間もやっている学校がいるからこれは問題になるわけで、そうおっしゃるのであれば、2時間程度でも、2時間程度でいいですよと。
- だけど、それ以降は2時間上限ですと。例外として、あなたたちが、例えば、科学的な指導方法ができる、そういう体制がある、あるいは、保護者とか子どもたちが、長時間の練習がどういう危険性があるとちゃんと理解している、ちゃんと確認ができているとか、そういう幾つかの条件があって、それが確認できたところは、例外的に上限についての特例を認めますよと。
- そのかわり、ちゃんと練習計画を出してくださいと。県教委の方で確認して、妥当だということであれば、それは認めてあげますよということで、これは例外です。だから、原則は上限に戻ります。
- 例外措置というのは、期限というのは設けますか。
- (知事)期限は設けるのか、まだはっきりしていないようなのですが、定期的にチェックするということになるとすると、1回の申請で認められる期間というのは、多分、期限があるのではないかなと私は考えていますが、それは、今、教育委員会で検討しています。
- 部活動について、先ほどの猶予期間についてなのですが、結果的には急な変更になったと思うのですが、それは一部の方がいろいろな異論を出したことを踏まえて柔軟に対応されたというふうに先ほどおっしゃっていましたが、別の見方をすると、現場の声を受けて、急遽、対応を変えたというふうにも見えると思うのですが、結果として、急遽としての変更になったということについてどう思われているかということと、さらに、猶予期間ということで進められる。猶予期間が終わったら、実際に原則どおりされるということなのですが、現場の方に理解を深めてもらうには、どういった取組が必要だと知事はお考えですか。
- (知事)急な変更とおっしゃいますが、12月くらいから方針を示してきて、その声が上がり始めたのが2月の下旬ぐらいからという話でもあるので、それに素早く対応したということで、最終的には急な変更に見えたかもしれませんが、致し方ない状況だったのかなと私は見ております。
- それに対して、方針を変更せずに押し通すという対応をせずに、柔軟に対応したということで、私は前向きに評価しておりますけれども。今後、猶予期間の間に、引き続きの対応を認めますけれども、その間には、きちんと次のステップとして、原則に戻れるように検討してくださいねと。
- あるいは、例外措置として、自分たちで体制を整えて、県教委に申請するか、どっちかにしてくださいねという選択肢になると思います。原則に戻るか、それとも、自分たちはこういう体制なので、できるのですという計画を作って、例外措置を認めてもらうように県教委に申請を出すか、どっちかを選択するということになるのではないのですかね。
- 知事としては、十分に現場の声が拾えていなかったというわけではないというふうに。
- (知事)現場の声を拾う努力はしてきたと思うのですが、現場に、当然、異論は必ずあります。異論はありますが、その異論を全部ゼロにしてから方針を決めるのであれば何も決まりませんので、これは国の方でも、2時間、あるいは休日4時間という方針で決まっているにもかかわらず、それが形骸化しているという状況を憂慮して、きちんと上限という形に対して対応を出したというふうに私は理解していますので、これは生徒のために、県の教育委員会として決めた話だと思いますので、その中に紆余曲折が若干あったとしても、何ら問題はないのではないかなと私は思います。
- それは、何事もない、異論も何も出ないことしかしないとすると、何もしないのが一番正しいということになってしまいますが、私はそれは行政として正しくないと思う。
- きちんと子どもたちのことを考えて、現実を踏まえるのであれば、2時間程度、4時間程度と言いながら、2時間でも4時間でもない、5時間でも何時間でも、のべつ幕なく練習を長くやっていればいいという指導がもしあるとすれば、それは生徒の健康にとって脅威になっているわけで、あるいは、今、教師のワーク・ライフ・バランス、残業というのが最も問題になっているわけですから、それの最大のポイントは明らかに部活なのです。
- 特に、週末の部活動の指導が、ワーク・ライフ・バランス、残業の根本原因なので、そこに対してメスを入れるということで、多少の異論を覚悟して、県教委が前に進んだということは、私は非常に評価していますからね。何か異論が出ると、それは県が間違っていると思うのはやめてください。
- そんなことをしたら何も改革はできませんので。改革の過程にはいろいろな異論がある。それに対して、いろいろ紆余曲折ありながら、しっかりと皆さんの理解を求めていくということの一つの過程なのではないですか。私はそれで評価しています。
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