こんにちは、ぐっちーです。
7月9日から始まった高校野球選手権茨城大会は、大会前の予想どおり明秀学園日立の優勝で幕を閉じました。
対抗馬はやはり土浦日大でしたね。決勝戦は両チーム譲らない素晴らしいゲームでした。
調子が悪いながらも立ち直った猪俣投手
決勝でのポイントとしては、土浦日大は2回表に2点を先制したあとの一死満塁の場面です。土浦日大としてはもう1点取っておきたかったですね。
結果的には1番・武田選手、2番・戸田選手が2者連続見逃し三振で、押せ押せムードが断ち切られてしまいました。
調子が悪いながらもそこを断ち切る明秀学園日立エースの猪俣投手はさすがでした。
茨城大会での投手陣の成績
大会前に、明秀学園日立はエース猪俣投手の力が突出しているものの、2番手以降のピッチャーがいないことがネックでしたが、石川ケニー選手が全5試合に登板し防御率0点台と、見事に2番手投手をやってのけました。むしろ2枚看板と言っても遜色ない活躍ぶりです。
特に決勝では左バッターに対して2度のワンポイントリリーフでマウンドに上がり、2度とも見事に起用に応える空振り三振。打って投げて走ってと大車輪の活躍でした。
名前 | 試合数 | 投球回 | 打者数 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
猪俣 | 4 | 21 1/3 | 97 | 26 | 22 | 9 | 9 | 8 | 3.38 |
石川 | 5 | 12 1/3 | 44 | 5 | 18 | 4 | 3 | 1 | 0.73 |
高橋 | 2 | 6 1/3 | 21 | 21 | 4 | 2 | 1 | 0 | 0.00 |
岡部 | 1 | 1 | 11 | 0 | 4 | 4 | 1 | 1 | 4.50 |
サヨナラの場面はストレート勝負が裏目に
最後は明秀学園日立が3番・佐藤光成選手のサヨナラホームランで幕を閉じた決勝戦。
僕は決勝をネット裏で観戦していたのですが、それまでの4打席ともスライダーに全く対応できていない佐藤選手に対して、カウント2ボール2ストライクと追い込んだ場面で土浦日大バッテリーがインコースストレートで勝負にいったのは無謀だったのではないかと思ってしまいました。
しかし、打った佐藤選手はさすがですね。甲子園でもその強打で茨城に勝利をもたらして欲しいものです。頑張って下さい。
茨城大会での打撃成績
茨城大会でのレギュラーメンバーの打撃成績をまとめました。
特筆すべきは2番・本坊選手の高い出塁率を生かした中軸の打点の多さです。本坊選手が出塁したらほぼ確実に得点するパターンが成立しています。
また、1番打者から4番打者までが盗塁を複数成功させており、四死球から得点機につなげる相手にとっていやらしい攻撃ができているといえるでしょう。
下位打線でもホームランが打てるとんでもない打線ですね。
名 前 | 打数 | 得点 | 安打 | 打点 | 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 失策 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打率 |
1平野 | 21 | 8 | 6 | 0 | 2 | 3 | 1 | 4 | 2 | 1 | 1 | 0 | .286 |
2本坊 | 16 | 13 | 10 | 2 | 0 | 7 | 2 | 5 | 0 | 1 | 1 | 0 | .625 |
3佐藤 | 19 | 8 | 11 | 15 | 2 | 3 | 2 | 4 | 0 | 3 | 2 | 1 | .579 |
4石川 | 16 | 5 | 5 | 10 | 1 | 7 | 2 | 3 | 0 | 1 | 1 | 1 | .313 |
5武田 | 18 | 4 | 6 | 10 | 4 | 2 | 4 | 1 | 2 | 1 | 0 | 1 | .333 |
6猪俣 | 17 | 5 | 6 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | .353 |
7小久保 | 16 | 4 | 5 | 1 | 3 | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .313 |
8柴 | 13 | 3 | 6 | 4 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .462 |
9伊藤 | 18 | 4 | 9 | 7 | 1 | 1 | 3 | 2 | 2 | 2 | 0 | 1 | .500 |
甲子園ベンチ入りメンバー
甲子園のベンチ入りメンバーが発表されたので記録に残しておきます。
- 猪俣 駿太 3 右左 183/83 福島・喜多方一(喜多方ボーイズ)
- 伊藤 和也 3 右右 175/68 栃木・明治(宇都宮中央ボーイズ)
- 武田 一渓 3 右右 171/85 大阪・高南(大阪泉大津ボーイズ)
- 辻 天成 3 右右 173/68 大阪・西山田(摂津シニア)
- 小久保 快栄 3 右右 188/79 和歌山・西和(和歌山ボーイズ)
- 平野 太智 2 右右 168/65 兵庫・学文(尼崎西シニア)
- 本坊 匠 3 右左 175/78 兵庫・西脇南(神戸ボーイズ)
- 佐藤 光成 3 右右 180/74 宮城・古川(宮城仙北ボーイズ)
- ○石川 ケニー 3 左左 176/75 神奈川・原(瀬谷シニア)
- 高橋 遼 3 右右 179/78 宮城・古川(宮城仙北ボーイズ)
- 岡部 真之佑 3 右右 178/76 神奈川・岩井原(横浜南ボーイズ)
- 小倉 琉斗 3 右右 165/64 栃木・岩舟(小山ボーイズ)
- 柴 晴蒼 2 右右 174/68 千代川(取手シニア)
- 河合 尚樹 3 右右 169/66 神奈川・中原(川崎西シニア)
- 丹野 匠人 3 右右 179/81 宮城・川崎(宮城中央ボーイズ)
- 陽 柏翔 2 右左 170/63 台湾・桃源
- 山中 竜雅 3 右左 180/74 下館
- 緑川 貴香 3 右右 165/62 中郷
よく地元出身者が18人中たったの3人と話題になりますが、純粋に強いチームが甲子園に行くべきであり、地元がどうのこうのは本当にどうでもいいことです。
夏の甲子園に出場したことのなかった(甲子園出場を逃すリスクのある)明秀学園日立に、これだけ多方面から当時の中学3年生が覚悟をもって人生をかけて集まって来た(リスクを承知で可能性に賭けた)のですから、40代のリーマンには「本当におめでとう」という言葉しか浮かびません。
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